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DX人材の資格6選!資格の特徴から取得までのポイントまで解説

「DX化に向けて何とかしなければいけないのはわかるけれど、何から始めたらいいのかわからない」
「ITに詳しくないし、かといってDX化を専門家に頼むのは高額な費用がかかるから避けたい」
「DX化を社員で対応できないだろうか……」

企業内をDX化するには、DXに関する詳しい知識を有する人材の存在が欠かせません。

しかし、DXに詳しい人は社内を探してもほとんどいないのではないでしょうか。

この記事では、DX人材と関連する資格の特徴や、取得までのポイントについてまとめました。

  • DX人材とその資格とは?
  • DX人材に関する資格を取得する社員側と企業側のメリット
  • DX人材に関わる資格の特徴

この記事を読むと、DX人材を確保するための工夫や、社員に取得してもらうべき資格について詳しく理解できるようになります。

DX化の波に乗り遅れないためにも、ぜひ最後までご覧ください。

 

DX人材とその資格とは?

DX人材とその資格とは?DX人材とは、DXを実現させるためのビジョンを描き、実現するために行動する人のことを言います。

今までのシステムは老朽化し、刻々と変化する時代について行けずに余計な費用がかかる問題があります。

この問題を解決するためにDX人材は欠かせない存在なのですが、そもそも人手不足であるのが現状です。DX人材の人手不足を解消する手立てとして、社内でDX人材の資格を育成して、中心となって活躍してもらう方法があります。

DX人材の資格には、主に次のようなものが必要と考えられます。

  • ITスキル
  • プログラミング
  • マネジメント能力

DX人材の資格は、これらのスキルをはかるものです。

DX人材の資格を上手く掛け合わせて、企業のDX化促進を進めましょう。

DX人材に関する資格を取得する社員側のメリット

DX人材に関する資格を取得する社員側のメリットDXに関する資格を取得すると、社員にとって考えられるメリットは以下のとおりです。

  • 知識や経験を客観的に示せる
  • 就職や転職時にアピールできる
  • 資格手当がつく場合がある

これらについて、次項で詳しく説明します。

(1)知識や経験を客観的に示せる

DX人材に関する資格を取得していると、その分野に関する知識を所有している証明になります。

DXに関するスキルは目に見えにくいものですが、資格があると周りからの評価も高まります。

DXに関連する部署に配属された社員に、興味のある資格から取得を検討するよう声をかけてみるのはいかがでしょうか。

(2)就職や転職時にアピールできる

DX人材に関する資格を所有していると、就職や転職の際に、採用担当者にアピールできます。

どの企業もDX分野は明らかな人材不足なため、有資格者は、企業にとって即戦力になるからです。DX人材に関する資格は難易度が高いものが多く、国家資格に認定されているものもあります。

合格のために相当な勉強が必要なため、社員のスキルアップのためにも、企業側でサポートしてあげるといいでしょう。

(3)資格手当がつく場合がある

加速するDX化に対応するために、DX人材に関する資格に手当を設定し、社員に資格取得を促す企業もあります。

どの資格を取得すると手当がもらえるのかについては、企業によってそれぞれ異なるため確認が必要です。

資格手当は社員のモチベーションアップにも繋がります。予算の問題もありますが、資格取得を促すためにも検討してみるのはいかがでしょうか。

DX人材の有資格者を起用する企業側のメリット

DX人材の有資格者を起用する企業側のメリットDX人材の有資格者を起用すると、企業側にとって以下のようなメリットがあります。

  • DX化を進める中心人物が決まる
  • 専門的な技術も社内で解決できる
  • 2025年の崖に備えられる

メリットについて、1つずつ詳しく見ていきましょう。

(1)DX化を進める中心人物が決まる

DX人材の有資格者がDX化の軸になると、DX化促進に繋がります。

つまり、DX化を進める中心人物が決まるので、システムの再構築や業務改善がスムーズに行えるようになります。

DX人材の有資格者が中心となりシステムの改革を進めていくことで、時代の波に乗り遅れることもありません。

(2)専門的な技術も社内で解決できる

DX化にはどうしても専門的な知識や技術が必要になりますが、DX人材の有資格者がいれば社内解決ができるので、外注せずに済みます。

社外の専門業者に問い合わせる時間やコストが必要ないので、効率よくDX化が進められます。

(3)2025年の崖に備えられる

DX人材の有資格者の起用は、「2025年の崖」を乗り越えるためには欠かせません。

「2025年の崖」は、現状のシステムをDX化しないまま使用していると、莫大な保守費用がかかる・対応可能なエンジニア不足などさまざまな問題が発生することを指します。

なぜ2025年なのかというと、現状のシステムに対応可能なエンジニアの多くが、2025年頃に定年退職などで企業から離れてしまうからです。

経済産業省も、2018年に警鐘を鳴らしています。

多くの経営者が、将来の成長、競争力強化のために、新たなデジタル技術を活用して新たなビジネス・モデルを創出・柔軟に改変するデジタル・トランスフォーメーション(=DX)の必要性について理解しているが…

  • 既存システムが、事業部門ごとに構築されて、全社横断的なデータ活用ができなかったり、過剰なカスタマイズがなされているなどにより、複雑化・ブラックボックス化
  • 経営者がDXを望んでも、データ活用のために上記のような既存システムの問題を解決し、そのためには業務自体の見直しも求められる中(=経営改革そのもの)、現場サイドの抵抗も大きく、いかにこれを実行するかが課題となっている

→ この課題を克服できない場合、DXが実現できないのみでなく、2025年以降、最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性(2025年の崖)。
引用元 : DXレポート ~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~

このことからも、一刻でも早くDX人材の有資格者を起用し、システムの再構築や作業効率の向上を図ると、2025年の崖に備えられるようになります。

DX人材に関わる国家資格3選

DX人材に関わる国家資格3選DX化に関わる人が所有していると有利な国家資格を3つご紹介します。

  • 基本・応用情報技術者試験
  • プロジェクトマネージャー試験
  • ネットワークスペシャリスト試験

どれも難しい資格ではありますが、取得することで、社員のスキルアップや企業のDX化促進に繋がります。

(1)基本情報技術者試験・応用情報技術者試験

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験は、専門的なITに関する知識を所有していることを証明する国家資格です。

それぞれがSEの登竜門と言われるほどに、IT系エンジニアが取得を目指す資格でもあります。

出題されるのは、IT系エンジニアに必要な技術やプログラミング、経営戦略・マネジメントなどさまざまな分野です。基本情報技術者試験の方が応用情報施術者試験よりも難易度は低いですが、それでも合格には約200時間を要すると言われています。

基本情報技術者試験や応用情報施術者試験は、ITが得意な社員でも、相当な勉強が必要になります。

基本情報技術者試験・応用情報施術者試験についての詳細は、こちらをご覧ください。
基本情報技術者試験(FE)
応用情報施術者試験(AP)

(2)プロジェクトマネージャー試験

プロジェクトマネージャー試験は、IT分野の高い専門知識や、プロジェクトマネジメント能力に秀でていることを証明する資格です。

プロジェクトマネージャーの目的は、プロジェクトを成功させるために必要な予算やスケジュール管理、品質管理などを的確に行うことです。

また、ステークホルダーからのさまざまな要求に柔軟に対応できる能力も、同時に求められます。

プロジェクトマネージャー試験の合格率は14%〜15%で、独学で合格するのは難しいとも言われています。

プロジェクトマネージャー試験についての詳細は、こちらをご覧ください。
プロジェクトマネージャー試験(PM)

(3)ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験とは、ネットワークの技術からサービスまですべてを把握しネットワーク構築にも精通していることを証明する資格です。

数ある情報技術者試験の中でも最高クラスの難易度を誇り、合格率も13%前後です。

この資格を有している人がDX化の担当になれば、その企業のシステムは大幅に改善され、作業効率もアップ、2025年の崖にも安心して立ち向かえます。

ネットワークスペシャリスト試験も、プロジェクトマネージャー試験同様に独学で試験に合格するのは難しい資格です。

社員が十分に勉強ができるように、企業のサポートも必要になるのではないでしょうか。

ネットワークスペシャリスト試験についての詳細は、こちらをご覧ください。
ネットワークスペシャリスト試験(NW)

DX人材に関わる民間資格3選

DX人材に関わる民間資格3選DX人材に関わる人が所有していると有利な民間資格にはこのようなものがあります。

  • AWS認定試験
  • ITコーディネーター試験
  • AI実装検定

これらについて、詳しく見ていきましょう。

(1)AWS認定試験

AWS認定試験とは、アマゾンが提供するクラウドサービス(アマゾンウェブサービス:Amazon Web Service)のシステムを運用する技術や知識があるか認定する試験です。

2022年9月現在、12の認定試験を受けられます。

AWS認定試験は、IT未経験でこれから資格を取得しようとしている人や専門的な知識を有している人まで、レベルや取得したい専門知識別に難易度が分けられています。

AWS認定試験は近頃人気が高まっており、DXについて基礎から学び専門的な知識を持ちたい人に向いている試験です。

AWS認定試験について詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。
AWS認定

(2)ITコーディネーター試験

ITコーディネーターとは、経済産業省が設けた資格で、簡単に言えば経営とIT、両方の知識を兼ね備えた人の事です。

その能力があるかをはかる試験がITコーディネーター試験です。ITコーディネーター試験は1年を第1期〜第3期に分けており、各期間1回受けられます。つまり、第1期で合格点に達しなかった場合は再び勉強して、第2期に再度受験できます。

ITコーディネーターの大きな特徴は、経営者の立場からアドバイスや支援を行うことです。

他の資格は技術者や管理者の目線でDX化に関わりますが、ITコーディネーターの資格を取得すると、経営者やコンサルタントの目線でDX化に関われます。

ITコーディネーター試験についての詳細は、こちらをご覧ください。
ITコーディネーターをめざす方へ ITC資格取得サイト

(3)AI実装検定

AI実装検定は、AIに関する技術や知識を認定するものです。

B級・A級・S級とランク分けがされていて、AI初学者からAIに関する技術と知識を身につけられます。

B級に関しては公式サイトに教材となる動画があるので、AIのことが全くわからなくても安心して学ぶことが可能です。DX化にはAIの活用も欠かせません。

AIに興味がある社員がいたら、この試験を進めてみるのはいかがでしょうか。

AI実装検定についての詳細は、こちらをご覧ください。
⇒AI実装検定

DX人材に関わるスキルを社員に取得させる4つのポイント

DX人材に関わるスキルを社員に取得させる4つのポイントDX人材に関わるスキルを社員に取得させるポイントは以下のとおりです。

  • DX化の中心人物に取得させる
  • 資格を取得する理由を社員に知らせる
  • 必要に応じてインセンティブを設ける
  • 積極的に研修を実施する

DX化促進のためにDX人材は必要不可欠ですが、人材不足の今、新規採用は難しい現状があります。

そのため、DX人材に適した社員を育成することは、2025年の崖に対応するためにも重要なことなのです。

(1)DX化の中心人物に取得させる

DX化の中心人物となり得る人の特徴として、以下のようなことが考えられます。

  • デジタルスキルやビジネススキルを持ち合わせている人
  • 「現状を変えたい」という想いを常に持ち続けている人
  • 今ある問題を見つけるのが得意な人
  • 周りを巻き込むのが得意な人

上記に挙げられるような人たちは、DX化が必要な理由を理解し、会社の問題を自らのものであるかのように受け止めるのではないでしょうか。

このような人たちは、取得した資格を有効に活用し、DX化を促進する中心人物になれることでしょう。

(2)資格を取得する理由を社員に知らせる

DX化を進めて行くにはどのような技術や知識が必要なのかを社員に話し、DX人材の資格取得の必要性を伝えるようにしましょう。

資格は「必要だから取れ」と強要されて取得するものではありません。社員が資格取得の重要性を実感し、前向きに向き合うことが重要です。

また、資格取得が最終目標ではなく、取得した資格を業務に活かし、DX化を担う人材に成長してもらうことが目的であることも事前に知らせるようにしましょう。

(3)必要に応じてインセンティブを設ける

社員がDX人材の資格を取得した際には、必要に応じてインセンティブを支払うようにするといいでしょう。

資格を取得しようとする動機は、「報酬アップ」や「スキルアップ」がほとんどです。その時にインセンティブの制度があると、社員のモチベーションがアップする効果があります。

また、資格に挑むには、その資格に合わせたテキストが必要になり、受験の際には受験料も支払わなければなりません。

資格取得に必要な費用を会社の方で一部でも負担すれば、社員も資格取得に前向きになるのではないでしょうか。

(4)積極的に研修を実施する

社内のDX化を促進するには、DX人材の養成が欠かせません。研修は積極的に実施することをおすすめします。

しかし、DX化の研修だからといって、技術研修のみ行っていては時代に取り残されてしまいます。デジタル技術×ビジネスの掛け合わせによって、初めてDX化促進に繋がるのです。

また、一人がすべてのDXに関するノウハウを担うのはあまりに荷が重すぎます。それぞれの社員に適性に応じた分野を任せ、業務を行うために必要な研修を活発に実施しましょう。

まとめ

DX人材とは、DX化に向けたビジョンを描き、そこに向かって具体的に行動できる人のことを言います。

DX人材は深刻な人手不足なのが現状のため、新規採用は難しい状況です。

解決方法として、現在いる社員にDX人材の資格を取得してもらい、DX化の中心人物として活動してもらう方法があります。

DX人材の資格取得は、社員側・企業側両方にメリットがあります。

DX人材の資格は国家資格・民間資格それぞれあるので、社員が気になるものを学び、資格を取得してもらうのが良いでしょう。

スキルアップをしたいと考えているけれど、どの資格を取得すれば良いのかわからない、という社員がいたら、DX人材の資格取得を是非ともすすめてみてください。

上司が声をかけることにより資格に興味が湧き、新たなDX人材の誕生に繋がるのではないでしょうか。

今すぐ無駄をなくしませんか?

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