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クラウドとSaaSの違いとは?クラウド・SaaSの活用事例3つも紹介!

「クラウドとSaaSどちらも知っているけれど違いは曖昧…」
「クラウドとSaaSって同じ様な意味で使われているなぜだろう…?」

DX化が求められている近年、クラウドやSaaSが注目を浴びています。

クラウドやSaaSを適切に活用しなければ、日本企業のDX化に遅れをとってしまう場合もあるのです。

そこで、本記事では、以下の情報をまとめました。

・クラウドとSaaSの違い
・クラウドの3種類|SaaS・PaaS・IaaS
・SaaS・PaaS・IaaSの主な特徴
・SaaS・PaaS・IaaS使い分け方
・クラウド・SaaSの活用事例3選
・クラウドおよびSaaSのセキュリティ対策方法

本記事を読めば、クラウドとSaaSを知った上で、自社に導入する際のイメージが明確になります。

ぜひ最後までご覧ください。

 

クラウドとSaaSの違い

クラウドとSaaSの違い

クラウドとSaaSの違いは、「SaaSはクラウドの一部」という点です。「SaaSがクラウドの一部ってどういうこと?」と疑問を感じる方もいるでしょう。

そこで、まずはクラウドとSaaSについて簡潔に説明していきます。

(1)クラウドとは

クラウドとは、「クラウドコンピューティング」の略称であり、クラウドコンピューティングを経由したサービスが「クラウドサービス」です。

なお、インターネット上でのサービス全ての総称が「クラウドコンピューティング」でもあります。つまり、クラウドサービスとはインターネットを経由して、データを利用できるサービスのことを指すのです。

クラウドサービスを利用することで、ユーザーはデータをインターネット上で管理できます。クラウドサービスを利用するユーザーは、サーバーやネットワークなど、自らインフラを持たなくても利用可能です。

(2)SaaS(サース/サーズ)とは

SaaSとは、インターネットで利用できるサービスのことを指します。

たとえば、ECサイトやビジネスツール・会計ソフトなどは全てSaaSです。

SaaSは「Software as a Service」の略称であり、日本語では「サービスとしてのソフトウェア」と訳されます。読み方は「サース」または「サーズ」です。

クラウドがインターネット上のサービス全てを指す言葉に対して、SaaSはそのサービスの中の1つになります。

クラウドの3種類|SaaS・PaaS・IaaS

クラウドの3種類|SaaS・PaaS・IaaS

クラウドサービスは利用形態によって下記の3種類に分けられます。

・SaaS(サース/サーズ)
・PaaS(パース)
・IaaS(イァース/アイアース)

1つずつ見ていきましょう。

(1)SaaS(サース/サーズ)とは

SaaSは、ソフトウェアをインターネット経由で使えるので、わざわざパソコンにインストールする必要はありません。

常に最新バージョンのソフトが利用できるため、パッケージソフトの購入も不要です。サービスを契約すれば、すぐに利用開始できます。

SaaSについて、詳しくは「SaaSとは?特徴やメリット、主なサービスについて解説」で解説しております。ぜひ併せてお読みください。

(2)PaaS(パース)とは

PaaSとは、アプリケーション開発で必要なサービスを提供してくれるサービスです。

あらかじめ用意しているサーバーの中から提供してくれるため、ゼロベースで構築する必要がありません。

PaaSは「Platform as a Service」の略称であり、日本語では「サービスとしてのプラットフォーム」と訳されます。読み方は「パース」です。

PaaSの代表的なサービスは、Amazon Web Service(AWS)Google App Engineなどがあげられます。

PaaSについて、詳しくは「PaaSとは?意味・メリット・サービスを選ぶポイントを解説」で解説しております。ぜひ併せてお読みください。

(3)IaaS(イァース/アイアース)とは

IaaSは、PaaSより自由度が高く、カスタマイズ性に優れているサービスです。

ハードウェアの交換もクラウド業者に委ねることで、自社での管理も不要になります。

IaaSは「Infrastructure as a Service」の略称であり、日本語では「サービスとしてのインフラ」と訳されます。読み方は「イァース」または「アイアース」です。

IaaSの代表的なサービスは、Google Cloud PlatformIBM Cloudなどがあげられます。

IaaSについて、詳しくは「laaSとは?特徴やメリット、主なサービスについて解説」で解説しております。ぜひ併せてお読みください。

SaaS・PaaS・IaaSの主な特徴

SaaS・PaaS・IaaSの主な特徴

本章では、SaaS・PaaS・IaaSの主な特徴を解説します。

代表的なものは、次の3つです。

・SaaSは便利で誰でも使いこなせる
・PaaSは個別カスタマイズしたい人向け
・IaaSは自由度が高いものの高度な専門知識が必要

それぞれ詳しく解説します。

(1)SaaSは便利で誰でも使いこなせる

SaaSは、簡単で誰でも使いこなせます。時間や場所を問わず使えるので、テレワークにも対応可能です。

社内でデータを共有して利用できるため、利便性に優れています。

バグや不具合も提供者側で更新し、常に最新バージョンのソフトが利用できるので、労力や手間もかかりません。

ただし、カスタマイズがほとんどできないため、自由度を求める人には向いていないでしょう。

(2)PaaSは個別でカスタマイズしたい人向け

PaaSは、本格的な開発に取り組みたい人ではなく、個別カスタマイズしたい人に向いています。

PaaSは、一定の自由度こそありますが、実行環境には制限があります。

SaaSより自由度はあるものの、開発の自由度自体は低めです。

(3)IaaSは自由度が高いものの高度な専門知識が必要

IaaSは自由度が高くカスタマイズ性に優れていますが、扱うには高度な専門知識が必要です。

必要最低限の環境しかないため、ネットワークやセキュリティ対策など、幅広い知識やスキルが求められます。

コンピューターのスペックやOS選定から行えるのも大きな利点です。

SaaS・PaaS・IaaSは目的やスキルに合わせて使い分けよう

SaaS・PaaS・IaaSは目的やスキルに合わせて使い分けよう

SaaS・PaaS・IaaSは、目的やスキルに合わせて使い分ける必要があります。

単純に社員で統一できる手軽なソフトウェアを求めるなら、SaaSで十分です。

企業独自のサービスを導入したいならPaaS、1から作りたいのであればIaaSなど、目的に応じて使い分ける必要があります。

また、扱う人のスキルに合わせるのも重要です。

SaaSはアプリケーションまでクラウド事業者が管理しているため誰でも使いこなせます。

一方でPaaSやIaaSは専門知識がないと十分に使いこなせず、エンジニアでないと対応できない場合がほとんどです。

そのため、目的やスキルを考慮した上で、適切に選択していくことが求められます。

クラウド・SaaSの活用事例3選

クラウド・SaaSの活用事例3選

ここでは、クラウド・SaaSの活用事例を3つ紹介します。

・ペーパーレス化による業務効率化
・テレワークやリモートワークへの対応
・社員のコミュニケーション活性化

それぞれ掘り下げて解説します。

(1)ペーパーレス化による業務効率化

クラウド・SaaSサービスを利用することで、ペーパーレス化が実現可能です。

紙媒体で資料を保管する場合、管理や探す際に手間がかかります。また、紛失や誤廃棄のリスクもあります。

ペーパーレス化を進めると上述のような問題が解決されて、業務効率化につながるのです。

クラウド・SaaSサービスを導入することで、事務用品などの経費も減り、紙の資料を置いていたスペースを自由に使えるようにもなります。

(2)テレワークやリモートワークへの対応

クラウドVPNを導入すれば、社外から社内システムへアクセスできます。

テレワークやリモートワークにも対応できるため、多様な働き方を実現できるでしょう。

今の時代に合った働き方を構築できるのです。

しかし、どこからでもアクセスできるということは、セキュリティ対策が必要不可欠となります。セキュリティ対策の強化が必要になるでしょう。

(3)社員のコミュニケーション活性化

コミュニケーションツールを導入することで、社員のコミュニケーション活性化につながります。

近年では、コミュニケーションツールを導入する企業も少なくありません。

導入するツールの例として、ChatworkSlackLINE WORKSなどがあげられます。

リアルタイムでやり取りをできる他、グループを作ることで連絡漏れを防げるのも利点です。

自宅からでも参加できるため、テレワークやリモートワークにも適しています。

コミュニケーションツールを導入すれば、社内の円滑なコミュニケーションを実現できるでしょう。

クラウドおよびSaaSのセキュリティ対策方法

クラウドおよびSaaSのセキュリティ対策方法

クラウドおよびSaaSのセキュリティ対策方法は主に下記の2つです。

・個人の場合「パスワードマネージャーを導入する」
・組織の場合「IDaaSを導入する」

それぞれ詳細を解説します。

(1)個人の場合「パスワードマネージャーを導入する」

クラウド SaaS7

引用:パスワードマネージャー|トレンドマイクロ - 個人のお客さま向けセキュリティ対策 (trendmicro.com)

個人の場合、パスワードマネージャーの導入がおすすめです。

料金


 無料トライアル30日間

 年間:2,800円〜

 月間:280円〜

登録可能な台数  無制限(有料)
パソコン同期  ◯
バックアップ機能  ◯

パスワードマネージャーは、トレンドマイクロ社が提供するパスワード管理アプリで、強固なセキュリティを誇るのが特徴的です。ID・パスワードを一元管理することで、個人の生産性向上も実現できるでしょう。

(2)組織の場合「IDaaSを導入する」

SaaS一元管理ツール「メタップスクラウド」

組織の場合、「IDaaS」の導入が効果的です。IDaaSとは、ID・パスワード管理やシングルサインオンなどを提供するクラウドサービスのことです。

IDaaSを導入することで、社内システム・クラウドサービス双方のパスワードが一元化できるようになります。

近年では、クラウドやSaaSの普及で全てのID・パスワードを管理するのが難しくなってきています。

IDaaSはID・パスワードを一元化できるため、大幅な業務の効率化も期待できるでしょう。

管理者・ユーザー双方の業務が効率化されることで、生産性の向上も見込めます。

弊社は、SaaS管理とIDaaS(ID管理)を可能にするSaaS一元管理ツール、「メタップスクラウド」を提供しています。

まとめ

本記事では、クラウドとSaaSについて分かりやすく解説しました。SaaSはクラウドの一部であり、クラウドの利用形態は主にSaaS・PaaS・IaaSの3種類です。

その中でも、SaaSは最も身近なサービスといえるでしょう。SaaSを利用するにあたって、セキュリティ対策は欠かせません。

組織の場合、IDaaSを導入することで、ID・パスワードを一元化して管理できるようになります。セキュリティの強化だけでなく、業務効率化や生産性の向上にもつながるので、IDaaSの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事が少しでも参考になったなら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

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メタップスクラウド編集部

「メタクラブログ」は、株式会社メタップスが運営する公式メディアです。当メディアでは、企業のセキュリティ対策や業務効率化に役立つコンテンツの情報を発信しております。

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