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クラウド型データベースとは?特徴から代表サービスまでわかりやすく解説

「クラウド型データベースってなんだろう…?」
「クラウド型データベースに移行するメリット・デメリットは?」

インターネット上で簡単にデータベースを利用できる「クラウド型データベース」。

テレワークなどの新しい働き方が普及している近年、どこからでもアクセスできるクラウドサービスが注目されています。

そこで本記事では、以下の情報をまとめました。

  • クラウド型データベースとは
  • クラウド型データベースとオンプレミスの違い
  • クラウド型データベース3つの特徴
  • クラウド型データベースの6つのメリット
  • クラウド型データベースの3つのデメリット
  • クラウド型データベースの代表例

クラウド上でデータベースを管理しないことで、テレワークの導入が遅れたり、導入していてもテレワーク下でアクセスできず業務効率が下がってしまう前に、ぜひ最後までご覧ください。

 

クラウド型データベースとは

クラウド型データベースとは

クラウド型データベースとは、必要なときにどこからでもインターネットを介してデータベースにアクセスできるクラウドサービスのことです。

インターネットとデバイスさえあればいつでも利用できるだけでなく、運用のための人的コスト等も削減できます。また、利用料を払えばすぐに利用開始できるので運用までの準備に時間を割く必要もないのです。

たとえば、従来では文章ソフトや表計算ソフトを利用するとき、デバイスにインストールする必要がありました。

クラウドサービスならインターネットとデバイスがあれば利用可能なので、パソコンにインストールされていなくても利用できます。

出張先や自宅からでもアクセスできるようになり、テレワーク導入やテレワークの生産性の向上につながるでしょう。データベース

クラウド型データベースとオンプレミス型データベースの違い

クラウド型データベースとオンプレミス型データベースの違いクラウド型データベースと比較されるのが、従来の自社サーバーとパソコンを使用したオンプレミス型でおこなうデータベースです。

2つの違いは管理する企業が異なるという点にあります。オンプレミス型は全ての業務を自社で対応・管理するのに対し、クラウド型は基本的にベンダーが管理します。

オンプレミス型では、システム構築に必要な設備をすべて自社で用意するのです。また社内で、必要な整備管理やセキュリティ対応もおこなわなくてはなりません。

クラウド型はシステム構築に必要な設備を、クラウド上に用意されているため自社で行う業務は運用のみです。管理は基本的にベンダーが行うので運用以外に気にする必要がありません。

クラウド型データベース3つの特徴

クラウド型データベース3つの特徴クラウド型データベースの特徴は主に3つあります。

  • インストール不要で利用できる
  • バックアップの機能がついている
  • 利用料は従量課金制が多い

オンプレミス型のように、最初にサーバーの用意やシステム構築をおこなわずにすみます。

(1)インストール不要で利用できる

クラウド型では、データベースを分析活用するための専用ソフトもインターネット上に用意されています。つまりパソコンに専用のソフトをインストールする必要がないのです。

インストールするソフトを最小限に抑えられるため、パソコンにかかる負荷を抑えることができます。

場合によっては、スマホやタブレットからデータベースへアクセスも可能です。外出先から在庫を確認したり、発注状況をチェックしたりできるでしょう。

(2)バックアップの機能がついている

クラウド型のデータベースにはバックアップの機能がついているため、自社でおこなう必要がないのが特徴です。

保管している情報はベンダーが複数のデータセンターで分散管理し、バックアップは自動でおこなわれます。

仕事で扱うデータは複数の人が共同で使用するケースも多く、人的なミスでデータが消える可能性も否定できません。

定期的なバックアップは、万が一に備えるための欠かせない作業です。

自社サーバーを管理するオンプレミス型では、定期的なバックアップを手動でおこなっているのが一般的です。

バックアップは、一時的にデータベースを停止する必要があり、情報量が多いほど時間もかかる傾向にあります。業務によっては、作業に影響がでる可能性も否定できません。

クラウド型データベースではバックアップもすべてベンダーへ任せられます。メンテナンス等の時間を気にせずに業務に集中できます。

(3)利用料は従量課金制が多い

クラウド型データベースの料金形態は従量課金制のものが多いです。従量課金制とは、サービスの利用量に応じて支払います。利用するほど料金が加算される方式です。

従量課金制は、付随するサービスをすべて利用できます。

事業内容や業務に応じて、さまざまなソフトを利用でき、データベースの活用度も高まるでしょう。

クラウド型データベースの6つのメリット

クラウド型データベースの6つのメリットクラウド型データベースを利用することで得られる6つのメリットについて解説します。

  • 導入コストを抑えられる
  • 運用のための人的コストが抑えられる
  • 利用料を払えばすぐに使い始められる
  • 出張先や自宅からも利用できる
  • セキュリティ対策はベンダーがおこなう
  • 容量の拡張性が高い

コストを抑えて使い始められ、昨今の新しい働き方にも対応可能です。今後もクラウド型データベースを導入する動きが続くでしょう。

(1)導入コストを抑えられる

クラウド型データベースのメリットは、導入のためのサーバーやシステム構築の手間がかからない点です。

オンプレミス型の場合は、自社内にサーバーをつくるための設備投資やシステム構築で費用が掛かります。

クラウド型を利用すれば、導入コストを抑えられる分、新たな事業や人材雇用へ資金を有効にまわせるでしょう。

(2)運用のための人的コストが抑えられる

オンプレミス型データベースの運用は、自社内で一括管理することとなります。このため、情報のバックアップやアップデート、メンテナンスのためのエンジニアが必要です。

クラウド型データベースは、上記のような作業をすべてベンダーに任せるため、新たにエンジニアを雇う必要がありません。
必要最小限な人員で済ませられ、かかるコストを抑えられます。

(3)利用料を払えばすぐに使い始められる

オンプレミス型データベースは導入のための機材が必要で、運用するまでにさまざまな準備をしなければなりません。

機材の購入のほかに、運用するための人材の確保、専用ソフトの開発が必要になるケースもあるでしょう。

クラウド型は、利用料を払えばすぐに使い始められるため、最短の期間でデータベースを構築できます。

(4)出張先や自宅からでも利用できる

クラウド型のデータベースは、インターネットを利用してさまざまな場所で作業ができます。

たとえば出張先からクライアントの要望に応じて、データベースから必要な情報を抽出し、資料の提供も可能ですでしょう。また自宅から業務を進めることも可能なため、働き方改革とも相性が良いです。

オンラインで打ち合わせをしながら、共同で制作物をつくることもできます。社内で作業するのと同じように自宅で仕事を進められます。

テレワークの多い事業所でクラウド型データベースを導入すれば、作業効率はさらに高まるでしょう。

(5)セキュリティ対策はベンダーが行う

クラウド型データベースでは、自社でセキュリティを管理する必要がありません。セキュリティ対策は、ベンダーがそれぞれの基準でおこないます。

オンプレミス型の場合、自社内のサーバーに対するさまざまなサイバー攻撃への対策が必要です。

日々技術が進歩するのと同じように、サイバー攻撃も進化しています。セキュリティ対策には「これをしたから安心」という終着点はありません。常に新しい情報にアンテナを張って、対策を講じる必要があるでしょう。

クラウド型データベースでは、セキュリティ対策は定期的におこなわれています。また最新のセキュリティに対応していることもあり、自社より費用や手間をかけずに対策できます。 

(6)容量の拡張性が高い

クラウド型データベースは、容量の拡張も自由に変えられます。

自社サーバーのように、始めから大きな容量を準備する必要がないため、無駄な費用が発生しにくくなります。また、必要に応じて容量の増設もすぐに対応できます。

増設に伴うサーバーの停止やメンテナンスなども必要ないため、そのまま業務を続けられるでしょう。

クラウド型データベースの3つのデメリット

クラウド型データベースの3つのデメリットさまざまなメリットを持つクラウド型データベースですが、デメリットのある点にも注意が必要です。

ここでは、下記3つのデメリットについて解説します。

  • カスタマイズできる範囲が限られている
  • ログインすれば誰でも使えてしまう
  • オンプレミスより安価とは限らない

(1)カスタマイズできる範囲が限られている

カスタマイズできる範囲クラウド型は、ベンダーから提供されるデータベースやソフトを基に構築されています。

データベースをカスタマイズして独自に使用するには、変更できる範囲が限られます。自社で独自のデータベースを構築している企業では、カスタマイズ性の低さから導入を見直すかもしれません。

上記のようなケースの場合には、SaaSやPaaSというユーザーが手を加えやすいデータベースを用意したものもあります。

これらを利用すれば、独自性のあるデータベースの移行もしやすくなるでしょう。

 (2)ログインすれば誰でも使えてしまう

クラウド型のセキュリティレベルが高くても、自社での対策は必要です。

適切な管理ができないと、思わぬところから被害がおきるケースもあるからです。

たとえば、悪意のある第三者からの不正ログインや、権限のない従業員による機密情報ののぞき見などです。

  • アクセスできる者の権限を設定
  • 従業員のセキュリティ教育
  • 利用するファイルの暗号化
  • ログインにSSO+多要素認証を取り入れる

アカウントを適切に管理できるツールとして、有効なのが「メタップスクラウド」のシングルサインオン(SSO)機能です。

シングルサインオン(SSO)は一度のログイン認証で複数のサービスにログインできます。IDとパスワードを一つ覚えればいいので、セキュリティを高く維持したまま、ログインによる手間の簡略化が可能です。

シングルサインオンの概要

(3)オンプレミスより安価とは限らない

クラウド型データベースはオンプレミス型より、導入にかかる費用が少ないと紹介しました。

しかしすでに利用している何らかのデータベースが存在している場合は、費用が安くすむとは限らないケースもあります。

既存のものから移行するとなると高額なコストが発生する可能性も出るからです。

また、クラウド型データベースは既出したとおり、利用した分だけ費用が発生する従量課金制をとっているベンダーが多いです。

利用する人数や時間が多ければ多いほど、費用の負担が大きくなります。長期間の運用で見た場合、オンプレミス型の方が総合的にコストが抑えられることもあるでしょう。

クラウド型データベースの代表例

クラウド型データベースの代表例クラウド型データベースを代表するベンダーを2つ紹介します。

上記2社で、世界のクラウド型データベースのシェアを60%以上占めています。

Amazon RDSはアマゾンが運営するクラウドサービスAWSが運営するものです。メンテナンス・セキュリティ対策・バックアップは、すべてAWSがおこないます。料金形態は、従量課金制と定額制から選べます。

SQL  DatabaseはMicrosoftが提供するクラウド上で利用できるデータベースです。Microsoftが提供するoffice製品とのサービスが連携できるため、データベースの運用も効率よくおこなえます。

まとめ

クラウド型データベースとは、必要なときにどこからでもインターネットを介してデータベースにアクセスできるクラウドサービスのことです。

さまざまな端末からログインでき、必要なデータを抽出・分析できます。また、出張先や自宅からもアクセスができるためテレワーク下においても作業可能です。

しかし、カスタマイズの自由度が少ない点や、オンプレミス型よりも費用が掛かるケースもあります。

またセキュリティに関しても、ベンダーが管理するところと、自社で管理しなければならないところがあるため、注意が必要です。

SSOは、ログインのためのID・パスワード管理に有効な仕組みです。ログインが便利になるだけでなく、セキュリティにも高い効果があります。

まずは資料をダウンロードし、詳細を確認するところから始めてみましょう。

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メタップスクラウド編集部

「メタクラブログ」は、株式会社メタップスが運営する公式メディアです。当メディアでは、企業のセキュリティ対策や業務効率化に役立つコンテンツの情報を発信しております。

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